2025年7月1日、音楽界に衝撃のニュースが走りました。「あんたのバラード」や「銃爪(ひきがね)」などのヒット曲で知られるロック歌手の世良公則さん(69歳)が、参議院選挙大阪選挙区への無所属での立候補を表明したのです。
なぜ今出馬を決めたのか?
大阪市内で開かれた記者会見で、世良さんは出馬の理由について次のように語りました。
「音楽人生をスタートした地で、政治に挑戦しようと思った」
広島県福山市出身の世良さんですが、大阪芸術大学在学中の1977年に「世良公則&ツイスト」のボーカルとしてデビューし、大阪で音楽キャリアをスタートさせました。
その思い出深い地で、今度は政治家として新たな挑戦を始めることを決意したのです。
政策の柱:オーバーツーリズム対策
世良さんが特に力を入れて訴えているのが、オーバーツーリズム(観光公害)対策です。
記者会見では次のような具体的な政策を掲げました。
- 外国人の入国制限の検討
- 消費税免税制度の見直し
- 外国人による土地・建物購入への規制導入
「大阪はオーバーツーリズムで、ホテル代が高騰している。元気が出る町だが、海外や日本の方々を余裕をもって迎えられるようにするのが喫緊の課題だ」と現状への危機感を表明しています。
大阪選挙区の他の主な立候補者は?
世良さんの出馬により、大阪選挙区(改選定数4)の立候補表明者は19人となりました。
各党の主要候補者をご紹介します。
主要政党の候補者たち
日本維新の会(2人擁立)
- 岡崎太氏(57歳)- 大阪市議
- 佐々木理江氏(42歳)- 大阪市議
注目すべきは、維新が現職の梅村みずほ議員も含む予備選挙を実施し、結果的に2人の新人市議を選抜したことです。
公明党
- 杉久武氏(49歳)- 現職、元財務政務官(3選を目指す)
立憲民主党
- 橋口玲氏(56歳)- 弁護士(新人)
共産党
- 清水忠史氏(57歳)- 元衆議院議員
自民党は候補者選定に苦慮
興味深いのは自民党の動向です。現職の太田房江議員が5月下旬に急遽出馬を辞退したため、緊急公募を実施している状況です。
昨年の衆院選で維新に府内の小選挙区で全敗した自民党にとって、候補者擁立は重要な課題となっています。
その他の注目候補
れいわ新選組
- 椛田健吾氏(44歳)- 元衆議院議員秘書
参政党
- 宮出千慧氏(40歳)- 建設会社パート
選挙戦略は?
世良さんは選挙戦略として、SNS(交流サイト)を活用することを明言しています。
特に若い世代に向けて、次のようなメッセージを発信しています。
「あなたの1票には力が宿っている。次の世代によりよい日本を受け継ぐため、投票で世の中を変えてほしい」
音楽活動を通じて培った表現力とカリスマ性を活かし、従来の政治家とは異なるアプローチで有権者にアピールしていく構えです。
世良公則さんのプロフィール
- 生年月日:1955年生まれ(69歳)
- 出身地:広島県福山市
- 学歴:大阪芸術大学卒
- デビュー:1977年「世良公則&ツイスト」として「あんたのバラード」でデビュー
- 代表曲:「銃爪(ひきがね)」「燃えろいい女」など
- 近年の活動:音楽活動のほか、社会活動にも積極的に取り組む
出馬に対して世間の反応は?
出馬に対して世間のどう反応しているのでしょう。
この方は別に政治家を目指さなくても余裕で生活できる方だと思います。本当に志で政治家をめざしているのではないでしょうか? この方のような成功者がわざわざ政治家をやらなければ、と思うほど今の政治は誰がどう見ても腐敗している。 こういった方が出てきてくれることは国民としては有難いし、応援したいと思います。
世襲や私利私欲の権化の様な人達が牽引するより、政治家未経験の方の斬新な考え方が、必要な時代になっていると思います。 個人的のも世良さん好きだし、期待しています。 箸にも棒にかからん政治家がのうのうと蔓延っている世界なので、より当たり前の事を当たり前に考え行動して頂くことを切にお願いいたします。 選挙に行く理由が一つ増えました! 世良さん!ありがとう!!
ラサール石井さん、世良公則さん、共に69歳での出馬です。機が熟したと言われればそれまでですが、もう少し若い年齢での出馬というのは出来なかったのでしょうか。やはり、芸能やっているとスポンサーとの契約などもあり、実際の政治活動は難しいというのも理由のひとつなんでしょうか。
反対意見も多いようですが、世良さんのような人物に国を変えてほしいと、願っている方がおおいようです。
選挙の展望は?
今回の参議院選挙(7月3日公示、20日投開票)の大阪選挙区は、改選定数4に対して19人が立候補を表明する激戦区となっています。
維新の「本拠地」である大阪での戦いは、各党にとって重要な意味を持ちます。
- 維新:地盤固めと全国展開の試金石
- 公明党:昨年の衆院選での敗北を受けた巻き返し
- 立憲民主党:旧民主党系での議席奪還
- 自民党:維新に対する巻き返し
この激戦の中に、音楽界から政治の世界に飛び込む世良公則さんがどのような旋風を巻き起こすのか、注目が集まります。
まとめ
69歳での政治デビューという世良公則さんの挑戦は、日本の政治に新しい風を吹き込む可能性を秘めています。音楽を通じて多くの人々に愛され続けてきた世良さんが、今度は政治の舞台で有権者の心を動かすことができるのか。
無所属という厳しい戦いです。
誰が立候補にあと押ししたのかはわかりませんでしたが、政治で国を変えたいと云う強い思いが伝わりました。
「音楽人生をスタートした大阪」での挑戦は、まさに世良さんの人生の集大成とも言える戦いになりそうです。7月20日の投開票日まで、大阪選挙区の行方から目が離せません。