
2026年に開催される第6回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は、日本国内で大きな転換点を迎えます。これまで国民的スポーツイベントとして地上波テレビで放送されてきたWBCですが、今回はNetflixが独占配信を行い、地上波放送はありません。
なぜ地上波から姿を消すことになったのでしょうか?
何故地上波放送終了?
放映権料の高騰
- 2017年大会:約10億円
- 2023年大会:約30億円(前回の約3倍)
- 2026年大会:さらに数倍に跳ね上がったと推定
スポンサー収入と視聴率だけでは回収できない水準に達し、民放各局は手を引かざるを得ませんでした。
Netflixとの独占契約
主催者側(MLB・WBCI)は読売新聞社など従来の地上波パートナーを通さず、Netflixと直接契約を締結。これにより、地上波同時放送の余地は完全に消滅しました。
今回の放送方式は?
- 全47試合をNetflixが独占生配信
- 地上波中継はゼロ
- 2023年のような複数サービス(地上波+Amazonプライム+J SPORTS)の共存は消滅
SNSでは賛否が分かれています。
- 「スマホやPCで見られるから便利」という歓迎の声
- 「野球人気の維持のためには地上波が必要」と不安視する声
特に「国民的行事として誰もが無料で楽しめる環境が失われる」点を懸念する意見が目立ちます。
こんな意見も!
テレビの唯一の強みって「リアルタイムの同時体験」だったはず。 サッカー、オリンピック、WBC──こういう瞬間は今でも人々をテレビ前に釘付けにできる。 視聴率が取れるのもその時くらいで、普段のコンテンツではもうネットに勝てない。 だから私は「せめてスポーツ中継だけはテレビの最後の砦になる」と思っていたが、今回のWBCですらNetflixに奪われた。 これでテレビがネットに完全敗北する未来は、ほぼ確定したんじゃないか。
日本では、まだまだ地上波テレビの影響は大きい。ネット配信は、 元々、好きな人達が思う存分コンテンツを楽しめるという半面、 いわゆるライト層や一般層という、あまり興味が無かった人達を 新たに取り込んで、ムーブメントを起こすという効果は期待できなくなる。
スポーツ放送は有料が当たり前の時代に?
今回のWBC独占配信は、世界的な潮流の一部ともいえます。
- サッカーW杯、ボクシング、F1なども配信サービス中心にシフト
- 放映権料の高騰で、テレビ局が撤退するケースが増加
- 「スポーツ=有料配信」という構図が加速
NPB(日本野球機構)は最後まで地上波復活を模索しましたが、実現には至りませんでした。
今回のアメリカチームで参加を表明している選手も主力級ばかりです。
ジャッジやスキーンズ、ベッツ、アロンゾ、ウィットJRなど。
それだけ大会の規模も大きくなり、TVの放映料で賄えなくなったのでしょう!
時代の流れで仕方ないのかもしれません。
地上波中継の可能性はゼロか?
現時点では「独占生配信」と明言されており、同時放送は不可能と見られます。
ただし一部報道では、
- 契約者離れ
- 世論の反発
などが強まれば「例外的に無料放送を検討する可能性もゼロではない」との見方もあります。
とはいえ、現実的には独占契約が固く、地上波復活はほぼ絶望的です。
無料で観られる方法はあるのか?
- Netflixは無料トライアルを廃止しており、完全無料でライブ観戦する手段はなし
- 公式YouTubeなどでハイライト映像は公開される見込み
- 公共施設やイベント上映が行われる可能性はあるが、例外的ケースにとどまる
つまり、ライブ視聴を望むならNetflix加入が必須です。
まとめ
2026年WBCは、
- 地上波放送なし
- Netflix独占配信
- 背景は「放映権料の高騰」と「独占契約」
という新しい局面に突入しました。
野球人気の将来を考えると、国民的イベントが「有料の囲い込みコンテンツ」となることに不安を覚える人も少なくありません。とはいえ世界的な流れを見れば、今回の決断は“時代の必然”ともいえそうです。
今後、WBCが「ネット配信の象徴的イベント」として定着するのか。それとも世論を受けて地上波に一部回帰するのか。2026年大会は、スポーツ中継の未来を占う試金石となりそうです。