
「なんてったってアイドル」と聞けば、すぐに頭に浮かぶあの笑顔──小泉今日子さん。愛称「キョンキョン」として1980年代のアイドルシーンを牽引した彼女は、今なおその存在感を放ち続けています。
本記事では、デビュー当時の小泉今日子さんと、2025年現在59歳を迎えた彼女の姿を比較しながら、「変化」と「変わらない魅力」について深掘りしていきます。
アイドルの枠を超えた存在
1981年、わずか15歳でオーディション番組『スター誕生!』に登場し、鮮烈なグランプリデビューを飾った小泉今日子さん。翌1982年に「私の16才」で歌手デビューすると、瞬く間にアイドル界の注目を集めました。
80年代を代表する「花の82年組」の一員として、松本伊代さんや中森明菜さんらとともにブレイク。その中でも小泉さんは、翌年ショートカットに大胆イメチェンし、「自分らしさ」を前面に打ち出すことで一線を画す存在に。これが後のカリスマ性につながっていくのです。
どんなアイドルよりも個性的で、それがキョンキョンらしさでもあり個性を放っていましたね!
小泉今日子の主なヒット曲(年代順)
曲名 | 発売年 | 最高順位 | 主なタイアップ・特徴 |
---|---|---|---|
私の16才 | 1982年3月 | 23位 | デビュー曲。原曲は郷ひろみ「男の子女の子」のカバー。 |
半分少女 | 1983年7月 | 4位 | 初期の代表曲。 |
艶姿ナミダ娘 | 1983年11月 | 3位 | 初期の人気曲。 |
渚のはいから人魚 | 1984年3月 | 1位 | オリコン1位獲得。夏の代表曲。 |
迷宮のアンドローラ/DUNK | 1984年6月 | 1位 | 80年代のヒット曲。 |
スターダスト・メモリー | 1984年12月 | 1位 | 80年代の代表曲。 |
常夏娘 | 1985年4月 | 1位 | 夏をテーマにしたヒット曲。 |
なんてったってアイドル | 1985年11月 | 1位 | アイドルソングの代表作。 |
夜明けのMEW | 1986年 | ー | 切ない愛の歌。 |
木枯しに抱かれて | 1986年11月 | 3位 | 映画主題歌。THE ALFEE高見沢俊彦作詞作曲。 |
Fade Out | 1988年 | ー | 80年代風シンセ曲。 |
学園天国 | 1989年11月 | 3位 | ドラマ主題歌。カバー曲としても人気。 |
見逃してくれよ! | 1990年3月 | 1位 | クノール食品CMソング。 |
あなたに会えてよかった | 1991年5月 | 1位 | ドラマ主題歌。最大のヒット曲。 |
優しい雨 | 1993年2月 | 2位 | ドラマ主題歌。 |
My Sweet Home | 1994年2月 | 4位 | ドラマ主題歌。 |
1985年のヒット曲「なんてったってアイドル」は、アイドルでありながら自らの存在を客観視した画期的な一曲。これを機に、彼女の人気はさらに加速。続く「木枯しに抱かれて」(1989年)や「あなたに会えてよかった」(1991年)はミリオンヒットを記録し、国民的歌手へと成長しました。
また、ドラマや映画でも大活躍。「愛しあってるかい!」「快盗ルビイ」など、多くの作品で印象的な演技を見せ、「CMの女王」とも称されました。メディアに引っ張りだこだったあの頃のキョンキョンは、まさに時代の象徴です。
現在の小泉今日子は?
2025年、小泉今日子さんは59歳。若さの象徴だったアイドル時代から約40年を経て、今もなお女優・歌手として現役で活躍中です。近年ではフジテレビ系のドラマ『続・続・最後から二番目の恋』で主演を務め、成熟した演技が高く評価されました。
この写真めちゃくちゃ良き🥹🥹🥹🥹🥹中井貴一さんと小泉今日子さんが、全員揃わないならやらないって言ってたというのを聞いて、ほんっとに続・続やってくれたのは奇跡的だったんだなぁと✨
— Jun (@JUN___0519) May 19, 2025
#最後から二番目の恋 pic.twitter.com/sZTCfmWDsU
さらに、2015年には自身の会社「株式会社明後日」を設立。プロデューサーとして演劇や映像作品を手がけ、2025年には設立10周年記念イベント「asatte RALLY」も開催予定です。
このように、「還暦目前」にして新たな挑戦を続けるその姿勢は、多くのファンにとって憧れであり、人生のロールモデルでもあります。

自信を貫く現在

若い頃から「自分の判断」を信じ、他と違う道を選んできた小泉さん。その生き方は、年齢を重ねても変わりません。2018年には長年所属していた芸能事務所を退所し、自身の会社へと移籍。この決断もまた、彼女らしい「自立した選択」でした。
還暦を目前にした現在も「いろんな選択肢があっていい」と語る小泉さんの姿は、多様な生き方を肯定する社会の象徴でもあります。
おわりに:永遠のアイドル、そして自由な大人の女性として
16歳でデビューし、アイドルとして日本中を魅了した小泉今日子さん。時を経て59歳となった今も、その瞳は変わらず輝きを放ち、言葉には深みが増しています。
年齢とともに魅力が「進化」している稀有な存在──それが今のキョンキョンです。彼女の歩みは、「年を重ねることは衰えることではなく、新しい自分に出会う旅」であることを教えてくれます。
飾らない自然体こそが小泉今日子の魅力であり、その個性が人々を引き付けるのでしょう!